子供がいる場合の離婚準備
未成年の子どもがいる場合、離婚の準備期間が長くなる傾向にあります。理由としては、子どもの将来のために多額の教育費や養育費がかかり、夫婦間でなかなか話が付かないということがあるからです。
しかし長期化準備期間を利用して、今後に向けて様々な活動をすることができます。
まずは財産分与についてです。
妻が専業主婦やパート従業員の場合には、離婚後に経済的なハンデが大きくなってしまいます。
そこで財産分与として、夫が妻に対して定期的に所定の金額を支払う約束を取り付けることができます。
財産分与をするためにはお互いの資産状況を明確にしなければならなりません。夫または妻名義の銀行預金であっても、婚姻期間中に作った預金であれば、夫婦の共有財産になるため、財産分与の対象となります。
そこで自身が知らない夫の財産の存在を調査し、その証拠を確保しておく必要があります。
次に慰謝料請求のための準備です。
慰謝料は、不法な行為によって受けた苦痛や精神的な損害を金銭によって賠償をしてもらうという制度です。
そのため不法な行為があったという証拠を集める必要があります。
不法な行為の例としてよく挙げられるのが不倫です。
不倫の場合はLINEやメールなどのやり取りの記録や、写真などが証拠となります。
もっともこのような証拠を集めるのは非常に難しいため、調査会社や探偵などを雇うのが確実な方法と言えるでしょう。
また不倫や浮気以外にも、DVやモラハラなどによっても慰謝料の請求ができます。DVの場合は怪我をした際の診断書や怪我の写真、モラハラの場合には音声を録音したものなどが証拠となります。
また、裁判や調停に向けた準備だけではなく、今後の生活に向けた準備も重要となります。
特に子持ち、子連れの場合には、子どもの生活の質を保証するためにも事前の準備が特に大事と言えるでしょう。
準備というのは基本的には金銭的なものを指します。もし裁判や調停が長期化したり複雑化するような場合には、弁護士費用として相談料や着手金、成功報酬などが必要となります。さらに調査会社や探偵などを利用した場合にはそちらの費用も必要となります。
また弁護士費用以外にも、転居のための引越し代金や賃貸物件のための費用、家具や家電などの購入費用もかかってきます。
以上の通り、離婚をするにもかなりの費用がかかってくることが予想されるため、金銭をしっかりと準備することやあらかじめ実家にご相談されることをおすすめいたします。
神戸ポート法律事務所では離婚に関するトラブルやお悩みについてのご相談を受け付けています。お困りの方はぜひご連絡ください。